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レース結果
日曜メイクデビュー京都はエルサビオが有力馬インファイターに粘り勝ち。最後の川田JとルメールJの叩き合いは見ごたえがありました。
エルサビオがハナを切ってレースを進めると、4角からインファイターが外から手ごたえ良くうなりを上げて捲ってきて、ラスト200メートルではエルサビオを捉えました。そのまま両馬並びながらインファイターが常にハナ差勝っている(様に見える)状態でゴールになだれ込みましたが、ゴールの時は丁度エルサビオがハナ差勝っていました。
差はハナでしたが、すごく大きな勝利でした。
エルサビオの血統解説
エルサビオはレイデオロ×ギーニョ
ギーニョの母はフェアリードールで、言わずも知れた名門の牝系です。
フェアリードールの系統からはトゥザビクトリーやトゥザグローリー、デニムアンドルビーを筆頭に様々な重賞勝ち馬が出ています。
ここまで重賞勝ち馬がでる理由はやはりフェアリードールに流れるHyperionの血によるもので、Hyperion5・5×5・6・6・7・7・7です。
トゥザグローリーが前受けして粘りこむのも、デニムアンドルビーが東京コースで粘着質ある切れ方でじわじわ差してくるのもこのHyperionの血がなせる技でしょう。
まさに、今回のレースの直線の粘りこみもHyperion的でそれを遺憾なく発揮させた川田Jもあっぱれでした。
全体の配合で見ると、ギーニョはサンデーサイレンス×フェアリードールでトゥザビクトリーの全妹なので、エルサビオはトゥザグローリーの3/4同血です。
ギーニョからはこれまで有力馬が出なかったですが、ついに期待できる馬が出ました。
トゥザグローリーと違う点は父レイデオロの母ラドラーダが入っていること。
ラドラーダはシンボリクリスエス×レディブロンドで、シンボリクリスエスのナスキロ胴長も注目だが、Tom Fool≒Attica6×5・6が重要。
レイデオロがホープフルステークスで捲り、ダービーで3角から動けたのはTom Foolの血に他ならない。
トゥザグローリーとの違いはそこにあり、キングカメハメハのNureyevを経由したHyperionの濃度が下がる代償としてTom Fool的な足捌きを手に入れたと言えます。
エルサビオ↓

トゥザグローリー↓

今回は京都外回りでの勝利でしたが、今回の勝ち方や血統を考えると、中山や阪神内回りだとより上手く立ち回れそうで、そういった意味でも本当に大きな京都での1勝でした。
これでレイデオロ産駒の新馬戦での勝ち上がりはマテンロウゴールド、デルシエロ、トロヴァトーレに次ぐ4頭目。レイデオロ産駒の成功パターンについてはまた別で何か纏めようと思いますが、自分の能力を産駒に与える馬ではなく牝馬の能力を引き出す方が多い印象で、女に敷かれるタイプなのかもしれません。