昨日の投稿で東スポ杯に出走するエピファネイア産駒2頭について解説しましたが、それに立ち向かうのがキズナ産駒3頭。これにA.P.Indy系-Tapit系のサークルオブジョイ、メイプルタピットが出走するので、まさにエピファネイアvsキズナvsTapitという3つ巴の争いが繰り広げられそう。
キズナ産駒の走るパターンとは・・
キズナ産駒はStorm Catの血脈を抑えることが走る条件で、
●ソングラインはキズナとシンボリクリスエスで、Bold Ruler、Princequillo、Crimson Satan、First Rose≒Tom Fool、Eight Thirty、Chop Chop≒RomanがクロスしてNorthern Dancer以外のStorm Catの血脈をほぼ網羅
●ディープボンドもStorm Bird≒NijinskyでStorm Catの血脈をニアリーでクロス
しています。
シャンパンマークの血統解説
シャンパンマークはこの記事でも解説した通りですが、再度アップデートして掲載。
シャンパンマークは父キズナ×母メモリアルライフ
3代母バルドウィナからは桜花賞馬ジュエラーやワンカラットが出ており、母メモリアルライフからはNHKマイル馬シャンパンカラーが出るなど牝系は超優秀。
母メモリアルライフは父Reckless Abandon×母Baldovia。
父Reckless Abandonはモルニ賞、ミドルパークSという単距離G1を2つ制したイギリス馬。Danzig系のパワーとBuckpasser5×6のスピード・勝負根性が特徴。
母Baldoviaは父Tale of the Cat×母バルドウィナ。バルドウィナはNorthern Dancer・Turn-to・Nasrullah・ミスプロを持っておらず、Supreme Court5×4が特徴。
メモリアルライフにドゥラメンテを付けてシャンパンカラーが出ている通り、父Reckless Abandonの影響を受けてメモリアルライフ産駒はマイル前後に出やすい傾向がある。
全体で見るとStorm Catの3×4でキズナ産駒の成功パターンに乗っており、一方で2000mの距離が持つのはディープの血が大きいように思われる。いずれにせよ父がドゥラメンテでもキズナでも走らせてくるあたりメモリアルライフの父を立てる能力には脱帽するばかりであり、それはやはりバルドウィナという異系の血がなせる技と結論づけるのが妥当か。
適正はマイルだと思われるが、東京1800mなら対応できるだろう。

シュバルツクーゲルの血統解説
シュバルツクーゲルは父キズナ×母ソベラニア
ソベラニアは独オークス2着で、兄弟にはバイエルン大賞典を制したSeismosも出ており、牝系は優秀。
キズナ×母父Monsunはプッシュオンやホウオウプロサンゲが走っており、打率はかなり高い。
Storm Catの血脈を抑えるという成功パターンには乗っていないが、新馬戦のレースやホウオウプロサンゲのレースの通りHyperion的な粘着質に粘るタイプが出るということでしょう。
血統背景からはもう少し距離があった方が良さそうだが、東京で前で粘りこむレースが出来れば勝ち負けだろう。

ショウナンラプンタの血統解説
ショウナンラプンタは父キズナ×母フリアアステカ
フリアアステカはアルゼンチンのダート2000mのG1セレクシオンデポトランカスを制した馬で、牝系は優秀。
Storm Catのクロスでキズナ成功パターンに乗っており、なんといっても特徴は母フリアアステカがミスプロの5・5×4。
新馬戦を見てもスピードは圧倒的であり、距離適性も問題なさそう。

総括
1走しか走っていないキズナ産駒の順位をつけるというのはなかなか現時点では難しいところだが、軸にするなら、2歳戦小頭数でハイペースにならなさそうなこと、血統の奥行を考えると、 シャンパンマークからか。