【血統解説】ソットサスの全弟シンエンペラー Northern Dancerの臭みをMiswakiで消して名料理へ変貌

新馬戦は4F~6Fが緩んだので、結果的にラスト直線の瞬発力勝負となりましたが、それでも対応できたところが想定外でした。

二代母のPremiere CreationはMr.Prospectorの3×3、Northern Dancerの4・5×5。
この馬はフランスのクロエ賞(G2)を2着と善戦したが、重賞には手が届きませんでした。

Premiere Creation

それにGalileoとつけられて産まれたのがシンエンペラーの母Starlet’s Sister。
Galileoとつけられたことで、Miswakiの3×3(Mr.Prospectorの4×4・4)、Northern Dancerの3×5・6・6となり、世界競馬を代表する2大血統の血の濃度を高めていきます。

Starlet’s Sister

Starlet’s Sisterは、アメリカでG1を5勝したSistercharlie、フランスダービー馬・2020年凱旋門賞馬のソットサスという名馬を輩出し、その名牝の地位を高めます。
そして、ソットサスと同じ父親Siyouniとつけられて産まれたのがシンエンペラー。

SiyouniはNorthern Dancerの4×4で、且つMr.Prospectorが1本入っているので、シンエンペラーとしては、
Mr.Prospectorの5×5・5・5、Northern Dancerの5・5×4・6・7・7です。

ここまでNorthern Dancerの血が多いとなかなか固く重くなりがちですが、これに柔らかさ・素早さを与えているのが母Starlet’s Sisterが持つMiswaki。
Starlet’s SisterはMiswaki 3×3で、Miswakiの母Hopespringseternalが持つTom Foolとナスキロ(Nasrullah+Princequillo)が柔らかさ・素早さを与えていると思われます。

シンエンペラー

SiyouniもSpring AdieuにTom Foolを持っていたり、Sir Gaylordの血を持っているCozzeneの血を持っているので、そのあたりが上手くStarlet’s Sisterの柔らかさを引き出しているのかもしれません。 東京で走ってくれると◎を固くうてるのですが、ラジオNIKKEIは京都。しかし京都の芝でもMiswakiの血が走らせてくるのであれば、名馬の可能性もあるのかもしれません。

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