【血統解説】芙蓉ステークスはマクフィ産駒のシリウスコルト

芙蓉ステークス振り返り

4角でうなりを上げて回ってきて、最後の坂も力強く登ってきたのは4番人気のマクフィ産駒シリウスコルトでした。2番人気のマテンロウゴールドは4角で脱落、そして1番人気のドゥレイクパセージはラスト100メートルで失速してしまいました。2着にはゴールドシップ産駒のキャントウェイトですから、力がいる馬場であったことは確かでしょう。

マクフィについて

マクフィは英2000ギニー(G1)やジャックルマロワ賞(G1)を制したフランス馬で、マイルをメインに活躍しました。戦績は6戦4勝。2016年に日本軽種馬協会が購入し、静内種馬場で繁養されています。Dubawi×GreenDesertという望田氏曰く欧州パワーマイラーであり、主にパワーを産駒に伝えており、このパワーを増強するのか、柔らかさとバランスを取るのかは牝馬の肌次第というところでしょう。産駒にはオールアットワンスやヴィジュネルがおり、主にマイル以下で活躍しています。

シリウスコルトの血統解説

牝系を辿るとMixes Marriageに行きつき、3代母レディジョアンはアラバマS(G1)を制すなど、牝系のレベルはかなり高い。
マクフィ×母父ゼンノロブロイはペイシャフェスタがおり、こちらはマイル以下で活躍しています。
シリウスコルトの母オールドフレイムは2戦未勝利ですが、1800mを走っており、またオールドフレイムの父ゼンノロブロイ、母父Tiznow、母母レディジョアンも中距離で活躍したので、シリウスコルトが今回2000mでも勝ち切ったのは母方のスタミナをしっかりと受け継いだからでしょう。
全体で見ると5代アウトで、父マクフィは欧州・母オールドフレイムは米血統で両者のバランスが取られ、Seeking the Gold≒マイニングの3/4相似配合が一つアクセントになっているという感じでしょうか。 今回のレースを見ても、他馬と比較してパワーがあることは明らかであり、「マクフィ産駒のパワー型」と捉えて今後も中山や洋芝で買うのが良さそうです。

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