台風が来ている東京、紫苑Sは恐らく不良~やや重のコンディションで開催される。
ポイントはオークス組の対決 ヒップホップソウル VS エミュー
春のフラワーカップではエミューの強烈な差しに軍配があがったが、オークスではエミューは惨敗、かたやヒップホップソウルは勝ちに行った結果の6着とかなり善戦した。
ヒップホップソウルはキタサンブラック×ダンスファンタジアで、牝系のレベルはかなり高い。
ダンスファンタジアはファルブラヴ×ダンスインザムードで、ファウルブラヴの影響を受け芝単距離~マイルで活躍した。
キタサンブラックは産駒に柔らかさを伝えるので、母方がダート馬や単距離馬が望ましいが、母父がファルブラヴになることでその形が実現された。
ちなみにキタサンブラック×母父ファルブラヴはこれまで走った馬ではヒップホップソウル1頭のみ。
ヒップホップソウル↓

エミューはハービンジャー×母父スペシャルウィークであり、同じ形からはディアドラやノストラダムスが出ており、打率はかなり良い。
奇しくもディアドラは紫苑Sを勝ちその流れにのってオークスを制した過去もあり、その再現なるかという注目ポイントもある。
エミューの母母グローリーブラッドの父はGone Westで、更に母スーリールでみるとNijinskyの4×4なので、ストライド且つナスキロで外差しできる流れになれば勝ち負けである。
血統背景を考えると2400mが持たないことは無く、間隔を詰めて使うしかなかった結果と考えると、休養明けの今回、新たに成長したエミューを見たい。
エミュー↓

NHKマイルからはモリアーナが出走
マイルを中心に戦ってきたモリアーナがここで2000mに挑戦
ニュージーランドトロフィー4着、NHKマイル6着と善戦はするが勝ち切れないことが多く、これは、差し馬であるにもかかわらずそこまで決め手がないことが原因である。
また、NHKマイルでは外に出すタイミングが無く、外に出して追い出したタイミングは既に遅し、だった。
エピファネイア×母父ダイワメジャーであるが、母母バシマーがダート単距離馬であったため、マイルが適性として落ち着いた形で、
また母母バシマーがHabitatを持っているので、Habitatの5×5となり、後躯のパワーがオンになっていない可能性もある。
平坦や下り坂の1600m~1800mが望ましいんじゃないか、というところで、中山2000mは厳しいと見る。
モリアーナ↓

ペースのキーを握るのはマーゴットミニモとフィールザオーラ
マーゴットミニモは初戦芝に挑戦したが、それ以後の5戦はダートで走っており、2走前に未勝利を勝利。前走は1番人気に押されたが密着マークに合い5着に敗れた。その後の今回芝挑戦である。
母方をたどれば月若(下総御料牧場の基礎輸入牝馬)に行きつき、まさに日本が繋げてきた牝系である。
父サトノダイヤモンドは有馬記念と菊花賞の勝ち馬でスタミナの後ろ付けはある一方で、母フクシアの母カミノスルスミはダート単距離馬であり、パワーの源泉はここにあると考えられる。
サトノダイヤモンド×母父ゴールドアリュールだけを見るとダート専門馬かと考えるところだが、母フクシアは未勝利ながら芝で走っており、今回の挑戦も無謀な挑戦ではなさそう。
マーゴットミニモ↓

フィールザオーラはブラックタイド×母父Orpen。Halo≒Sir Ivorの3・5×5・5で中山をクイックに捲れる機動力はあり、
前走の逃げも4角曲がった瞬間にサッとラチ沿いでスピードアップする様子を見ると中山も合いそう。
フィールザオーラ↓

両者どちらも逃げてきた馬なので、譲る展開はなかなか考えられないと見ると、ハイペースになって、オークス組2頭のたたき合いになると見る。
追加で1頭加えるとするとグランベルナデット。母方にナスキロ血脈が多く、ハイペースを差し切る能力はある。
本命の予想となってしまうが、
◎エミュー
〇ヒップホップソウル
△グランベルナデット
まで。