6/9(日)函館新馬戦芝1200mは、8番人気のオルフェーヴル産駒のエメラヴィが勝利しました。
スタートすると、好位を確保し、直線で一気に抜け出しました。
ゴール前はかなり余裕がありましたし、時計も1:09:7と優秀です。
今年の新馬戦は、ダノンフェアレディやクロワデュノール等新馬戦では考えられないタイムが続出しておりますが、このタイムも非常に良いと思います。
エメラヴィの血統解説
エメラヴィはオルフェーヴル×ショウナンワヒメ
ショウナンワヒメは晩年は障害の長距離で走りましたが、デビュー当初はダート単距離。産駒にも短距離馬がいるなど、短距離的なパワーやスピードを伝える馬です。
血統派には既出も既出ですが、
オルフェーヴルはノーザンテーストの4×3(Northern Dancerの5×4)なので、母方にはNorthern Dancerの血が薄い方が良く、シンボリクリスエスはNorthern Dancerを持たないので、オルフェーヴル×母父シンボリクリスエスはオーソリティやソーヴァリアント等高確率で走っています。
さらには、母方にMr.Prospectorが入っている馬も、ラッキーライラック、ウシュバテソーロ、ジャスティン、エポカドーロと高確率で走っており、まさにオルフェーヴルのニックスを結集させた馬です。
全体で見ると、3/4Northern Dancerという名配合でそれは走ってくるかと納得です。
エメラヴィのコース適性・距離適性
走りを見ると、シンボリクリスエスのナスキロ血脈(Nasrullah+Princequillo)やSeattle Slewを受け継いだかのような雄大なフットワークであり、エンジンがかかるのも短距離馬らしくビュンと切れるタイプではなさそうなので、東京や新潟のように直線が長いコースの方が合うでしょう。
また、距離適性もデビューは1200mでしたが、まだ馬が若いうちは1600mくらいまではこなせそうで、次レースをどのように選択するかが楽しみです。
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