6/16(日)メイクデビュー京都は1番人気のラトラースをトータルクラリティが制し、勝利しました。
ラトラースはレース前からテンションが高く、最終的には1/2馬身差ですから、能力としてはラトラースの方現時点ではありそうですが、トータルクラリティも最後の直線は雄大なフットワークを見せつけており、将来性を感じさせました。
タイムとしては、1:36.5で上がり3Fが33.9なので、化け物級とは言えないですが、京都で勝ち切ったことはプラス材料として見れるでしょう。
それでは血統解説です。
トータルクラリティの血統解説
トータルクラリティはバゴ×ビットレート
父バゴは日本ではなかなか見ないBlushing Groomの系統です。Blushing Groomはスピード・パワー・スタミナを兼ね備えた名馬です。
バゴは凱旋門賞1着1回、3着1回のこれもまさに名馬であり、Blushing Groomと同じように全ての能力が全て上位にあります。
ビットレートは現役時代主に短距離を走ってきた馬で、これは母父のフレンチデピュティの影響が大きいでしょう。

全体で見ると、バゴ×サンデーサイレンス・フレンチデピュティ・Mr.Prospectorなので、配合としてはクロノジェネシスと似ており、母からスピードとパワーを補完してあげるというのはある程度成功パターンのようです。

バゴ自体が非サンデーサイレンスなので、可能な限りサンデーサイレンスの柔らかさ・スピードを継承すべく濃い血を入れたいし、ビッグウィークやトロワボヌールはそれを体現した形。
そう考えると、サンデーサイレンスの特徴を最も受け継いでいるディープインパクトでも代替できそうで、バゴ×母父ディープインパクトは今年からどんどんデビューする予定で、これは楽しみでしかないですね。
ステラヴェローチェもバゴ×母父ディープインパクトですが、バゴ×母父ディープインパクトにすることで、Height of Fashion≒Burghclereの3×4、Halo≒Red Godの4・5×4・6となり、スピードやスタミナの要素が自ずとクロスされるという仕組み。

トータルクラリティのコース適性・距離適性
新馬戦の走りを見るに、Seattle Slew的な雄大なフットワークで、少なくとも内回りより外回りや直線の長いコースが理想でしょう。
ただ、Haloのクロスはあるものの、ビュンと切れる脚はなさそうで、ハイペースを後ろから追走して差し切るというレースが理想でしょう。
血統的にもフレンチデピュティの影響がそこまで濃くなければ、距離適性は2000m超までこなせそうですが、そこらへんは次のレースを見ながらという感じですね。
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