同じダイワメジャー産駒のアスコリピチェーノとヴァンヴィーヴの血統解説

種馬解説

新潟2歳ステークスにはアスコリピチェーノやルージュスタンニング、エンヤラヴフェイスなど有力馬が出走。

その中でも同じダイワメジャー産駒であるアスコリピチェーノとヴァンヴィーヴの血統解説をします。

ダイワメジャー産駒の走るパターンとは

まずは、ダイワメジャー産駒の代表馬で母方にNorthern Dancer経由の血を持っている馬を調べてみました。

母方にNureyev≒Sadler’s Wells持ち:セリフォス、レステンシア、アドマイヤマーズ、メジャーエンブレム
母型にStorm Bird持ち:カレンブラックヒル、アドマイヤマーズ、
母型にDanzig持ち:レステンシア、ブルドッグボス、ナックビーナス、メジャーエンブレム
母型にNjinsky持ち:レステンシア、ブルドッグボス、コパノリチャード、レーヌミノル
となっており、結局Northern Dancerのどんな血でも走らせてしまうのがダイワメジャーの凄さでしょう。

そのうえで、
①コパノリチャードのように前に行って粘る馬を出すならトニービンと合わせてHyperionの血の濃度を高めるのが良く、②セリフォスの様にサッと差し切る馬を出すにはHalo≒Drone≒Red God≒Sir Ivorの血の濃度を高めるのが良いというのが見立て。
もとい、セリフォスやメジャーエンブレムはBlushing Groom持ちで、Blushing GroomはRed God×母父Wild Risk×母母父Tudor Minstrelなので、
①と②を合わせもっていて、長い直線でも持続力を持ちながら差し切る脚を持ち合わせている、とみるのが良いということでしょう。

アスコリピチェーノの血統解説

アスコリピチェーノは母方にSadler’s WellsとDanzigを持っており、また母父Danehill DancerにはHyperion血脈が豊富なので、
①のパターンが色濃く出ていると思われます。
新馬戦で見たような、最後どこまでも伸びていきそうな脚はまさにHyperion的で、新潟はうってつけの場所でしょう
母母のリッスンはフィリーズマイルを制した馬で、仔にはタッチングスピーチやムーヴザワールドといった有力馬も出しており、牝系の奥深さも感じられます。

ヴァンヴィーヴの血統解説

ヴァンヴィーヴも母方にDanzigのクロスがありますが、Green Desert経由(Green DesertはDanzig×母父Sir Ivor)なので、②に寄ったパターンで、未勝利戦の3角で見せたサッと先頭にとりつく姿はまさにHalo(Sir Ivor)的でした。ただ、新潟だとアスコリピチェーノより分が悪いか。

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