ディスペランツァの血統解説 ファントムシーフが弟の良血馬 NHKマイルも期待

血統解説

NHKマイルはこれまでになく有力馬が勢ぞろいしており、荒れる様相もみせており、上半期で最も面白く、馬券的に妙味があるレースになると考えてます。

この記事では、その有力馬の1頭であるディスペランツァのこれまでのレースをコメントで振り返るとともに、血統解説、NHKマイルの展望を書き記します。

ディスペランツァのこれまでのレース後コメント

ディスペランツァはこれまでG1を含め6レース走っており、1着3回、馬券外3回という成績です。
その中で直近は1600mで2連勝しています。

これまで負けたレースのコメントを集めてみました。

新馬戦 小倉 2000m 12頭立て5着
西村J「まだ身体が太いとは思います。絞れてくればもっと動けそうですよ。芝コースの経験が無いからか、馬場を気にしていて調教の様な走りが出来ず、上手く身体も使えていませんでした。芝が駄目って事では無く、経験していけば問題なくこなせると思います。スタートで隣の馬に煽られましたが、上手くカバーは出来ました。ただ、3コーナー位から手応えは怪しかったです。太いのもあるとは思いますが、ギリギリ1800m位までかなという印象です。調教ではなかなか絞れ無い様ですし、レースを使いつつの方が良さそうです」

京都2歳ステークス 京都 2000m 14頭立て6着
デムーロS「この前よりピリピリして先生から折り合いに気をつけてくれと言われていました。スタートはポッと出たけど、流れが速くていい位置だと思った。早めに仕掛けて勝ちにいく競馬をしたけど、最後はまだ子供のぶん甘くなってしまった

ホープフルS 中山 2000m 16頭立て9着
モリスJ「距離が長いのかなと思います。最後止まってはいませんが、脚はありませんでした。1600mから1800mがベストかなと思います

と、これを見ると、適性は1600mでしょうし、今回のNHKマイルはまさに距離という面ではベストな舞台でしょう。

ディスペランツァの血統解説

では、血統解説です。

ディスペランツァはルーラーシップ×ルパンⅡ
ルパンⅡからはファントムシーフが出ており、ルパンⅡの母Promising LeadはプリティポリーS(GⅠ)を制しているので、牝系としては申し分ありません。

ルーラーシップはキングカメハメハ×エアグルーヴの仔であることを考えると、距離適性が1600mになったのは、母父のMedaglia d’Oro(メダグリアドーロ)の影響がかなり大きいでしょう。

ルーラーシップは前述の通りキングカメハメハ×エアグルーヴなので、サンデーの血が入った牝馬と配合してスピードや柔らかさを補完するのがセオリーでしたが、当馬はそのパターンに全く当てはまりません。

この馬のポイントはNureyev≒Sadler’s Wellsの5×4、そしてGold Digger≒Bramaleaの5×7でしょう。このクロスによりKingmamboの血を刺激しています。

Medaglia d’Oro(メダグリアドーロ)がSir Ivorを持っているのである程度スピードは補完されてはいますが、やはりNureyev≒Sadler’s Wellsとトニービンで長く脚を使うところが持ち味でしょう。

NHKマイルに向けて

おそらくペースは流れるでしょうし、距離もコースもベストということでまさにおあつらえ向きな展開になりそう。

内枠からうまくさばければ勝ち負けまであると考えています。

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