スイートピーSのレース総論・レース後コメント
レースはニューステソーロとエマロアを先頭に800m 45.6秒のハイペースで流れ、直線で脱落していき中、後ろで待機していたコガネノソラが大外から差し切りました。
最後はニシノティアモとの叩き合いでしたが、問題なくかわしました。
レース後コメントを見る限り、早めに抜け出すと遊ぶところがあるとのことなので、そういう意味でも後ろに控えたことが良かったということですね。
石川J
「調教で初めて跨りましたが、前走で騎乗した横山武史騎手や菊沢調教師から、ソラを使うところがあると聞いていました。早めに抜け出そうとすると周りを気にするところがあり、ギリギリまで追い出しを我慢しました。内容としては100点だったと思います」
菊沢調教師
「優等生ですね。ペースが流れて、前と離れていたので心配しましたが、ジョッキーの指示を待っていた感じでした。抜け出すと遊ぶところがあり、そのあたりはジョッキーが丁寧に乗ってくれました。息を入れながら走りますし距離は大丈夫だと思います」
コガネノソラの血統解説
それではコガネノソラの血統解説です。
コガネノソラはゴールドシップ×マイネヒメルという血統で、まさにビッグレッドファームの馬です。
そして、マイネヒメルはロージズインメイ×コスモチェーロです。
ゴールドシップ×母父ロージズインメイはオークスを制したユーバーレーベンやウインピクシスと同じ配合であり、かなり打率が高いです。
この馬の血統を紐解いていくには、ここがポイントでしょう。
望田先生のこの記事に面白いことが書かれています。(以下抜粋です)
ビッグレッドの岡田総帥は、Princely GiftやMill Reefの全身運動をする馬が好みで、ステイゴールドやゴールドシップはまさにその系譜。(ゴールドシップはPrincely Giftの5×5)
ロージズインメイは社台のサンデーサイレンスに対抗すべくHaloのスピードを取り込むべく岡田総帥によって輸入されました。
この文脈で考えると、コガネノソラもまさにその通りです。
さらに、このHaloは母母のコスモチェーロに含まれており、さらにコスモチェーロはMr.Prospectorを持っているので、母マイネヒメルで見ると、Haloの4×5、Mr.Prospector≒Raise a Cupの4×3で、まさに母マイネヒメルはスピード血統を集めた血なのです。
これを考えると、父の柔らかさと母のスピードが上手く合わさった馬がコガネノソラであり、ユーバーレーベンであり、ということなのでしょう。
コガネノソラのコース適性・距離適性
さて、ではコガネノソラのコース適性・距離適性ですが、
レースぶりを見ていると全身運動で走るタイプなので、ゴールドシップ産駒ですが、東京や新潟のような直線が長いコースが良さそうです。
距離適性は2000m前後がベストでしょう。血統的にはまだ伸びてもよさそうですが、最初に1600mでおろしていることを考えると、距離適性は母の影響が色濃くでているのかもしれません。
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