シュガークンの血統解説 Nasrullah的な柔らかさとHyperionの粘りが魅力

血統解説

ドゥラメンテ産駒の配合については過去の記事にも色々書いていますが、
①Mr.Prospector
②ナスキロ血脈(Nasrullah+Princequillo)
③Hyperion
が入っていることがポイントです。

ではシュガークンはこの成功パターンに当てはまっているのか。

シュガークンの血統解説

シュガークンはドゥラメンテ×シュガーハート

シュガーハートからはキタサンブラックやショウナンバッハが出ており、牝系としては超優秀です。

キタサンブラックの魅力はなんといっても前で粘り切れる能力で、これはLyphardやHyperionのクロスから受け継がれています。
そして、シュガークンのレースぶりを見ると、シュガークンも漏れなく、この文脈で能力が受け継がれていると見るのが正しいでしょう。

ドゥラメンテ成功パターンの3つの条件に照らし合わせてみると
①Mr.Prospector ⇒無し
②ナスキロ血脈(Nasrullah+Princequillo)⇒サクラユタカオーがNsrullahの3×4。Princequilloは持っていない。
③Hyperion ⇒テスコボーイやノーザンテーストが持っている
となり、②Nasrullahのみ、③Hyperionだけ満たしており、斬れる脚を持っていないのも納得です。

つまり、シュガークンは、これまでドゥラメンテが産み出したリバティアイランドやスターズオンアースのような斬れる脚ではなく、母シュガーハートから受け継いだNasrullah、HypeironそしてLypardでしなやかに粘りこむタイプです。

シュガークンのコース適性

母のシュガーハートにサンデーサイレンスやHalo、Sir Ivorなどのスピード血統が入っていないので、サっと動く脚は持っていないため、中山や内回りのような小回りを要求されるコースは苦手で、どちらかというと東京のような直線が長いコースで先行して粘りこむ形が理想でしょう。

まさに大寒桜賞のような形が理想で、当レースでもゴールを過ぎてもまだまだ伸びていける余力を感じました。

次走は青葉賞ですが、おあつらえ向きのコースで、ダービー候補に名乗りを上げるか。
非常に楽しみです。

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