ゴンバデカーブースの血統解説 パワーの源泉はBramalea≒Gold Digger

血統解説

ホープフルステークスに登録しているゴンバデカーブース。サウジアラビアロイヤルカップは最後方からラスト3F33.5の猛脚で差し切った。差し切った相手がボンドガール、シュトラウスなので、ゴンバデカーブースにかかる期待ももちろん高くなります。
ゴンバデカーブースの血統解説をしながら、ブリックスアンドモルタル産駒の走るパターン、ニックスを考えてみます。

ブリックスアンドモルタルの血統解説

ブリックスアンドモルタルはGiant’s Causeway×Beyond the Waves
全体で見るとStorm Birdの3×3という大胆な配合。
もっと言うと、Giant’s CausewayはStorm Bird×SecretariatでBeyond the WavesはStorm Bird×Seattle Slewなので、Storm Cat≒Ocean Crestの2×2とも言える。
更に、Giant’s Causewayは Terlingua×Cheiftainの2×4なので、ブリックスアンドモルタルは、血統の半分にナスキロ血脈(Nasrullah+Princequillo)を凝縮させたような配合。

ここまでナスキロ血脈(Nasrullah+Princequillo)が多くなると柔らかくなりすぎるきらいがあるが、Giant’s Causeway の母父Rahyからスピードを受け継ぎ、Beyond the Wavesの母ExcedentからHyperionを色濃く受け継ぎスタミナを補完している。

こうなると母方には、ナスキロ血脈(Nasrullah+Princequillo)やHalo等のスピードをクロスさせたうえで、パワーを補完してあげる、というのが基本路線になる。

ゴンバデカーブースの血統解説

ゴンバデカーブースはブリックスアンドモルタル×アッフィラート
ゴンバデカーブースの母アッフィラートはマイル~2000mを中心に活躍した馬であり、中山牝馬3着があるように、中山で強さを誇った。

これはアッフィラートの母レディオブヴェニスがRoberto系であることに起因すると考えられる。同じレディオブヴェニスの仔アクションスターも京成杯2着があるように、レディオブヴェニスはRoberto的なパワーを伝えやすいと考えらえる。
ブリックスアンドモルタルとアッフィラートが合わさることで、全体としてRobertoの5×5となり、そのパワーを受け継いでいるのでしょう。

ブリックスアンドモルタル産駒の賞金top10のうちRoberto持ちを調べてみると
・イーグルノワール
・ゴンバテカーブース
・アンモシエラ
の3頭

Robertoの母Bramalea≒Mr.Prospectorの母Gold Diggerなので、同じくMr.Prospector持ちを調べたところ
ゴンバテカーブース
クイックバイオ
ペプチドシュチク
テラメリタ
ケーブパール
クランフォード
の6頭なので、Robertoの母Bramalea≒Gold Diggerをいじってクロスさせてパワーを補完するというのはブリックスアンドモルタル産駒の成功パターンと言えるかもしれません。

ゴンバデカーブースはNureyev持ちなので、結果的にBramalea≒Gold Digger6×6・6、Nashua≒Nantallah7×7・7・8となり、これがパワーの源泉でしょう。

詳細に入り過ぎましたが、ゴンバデカーブースは柔らかさ×スピード×スタミナを持ったブリックスアンドモルタルに母父ディープインパクトですから、柔らかさ・スピードに比重が偏りそうなところを、母母レディオブヴェニスのRoberto(Bramalea≒Gold Digger)でパワーを補完した、というのが全体的な仕組みでしょう。

ゴンバデカーブースの中山適性・2000mの距離適性

ではゴンバデカーブースに中山適性はあるか、という話ですが、
これは先ほども書いた通り、Roberto(Bramalea≒Gold Digger)のクロスが故に、中山でも走れるというところが見立て。

2000mへの距離延長は母のアッフィラートがマイル~2000mを走ったことを考えると、許容範囲ではあるが、少し割引は必要かもしれません。

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