6/2東京新馬戦芝1400mは、スターウェーブが好位から抜け出し、1番人気のカルデライトを抑え勝利しました。
中間は新馬戦らしく緩みましたが、最後キレ勝負で負けなかった点は、欧州的な血統を背景とするスターウェーブとしては着差以上の内容・成果でした。
直線で一瞬詰まるかと思われましたが、内の馬を弾き飛ばした勝負根性もなかなかのものです。
それでは、まずはKingmanのニックスを説明したうえで、スターウェーブの血統解説を書いていきます。
Kingmanのニックス
スターウェーブの父Kingmanは、現役時代はイギリスで活躍し、8戦7勝でうちGⅠを4勝あげた名マイラーです。スターウェーブの父Invincible Spiritも短距離で活躍した名馬です。
そして、このKingmanについて、望田潤氏はこのように血統を解説しています。
両半球で大成功中のInvincible Spirit系の最大の魅力はその母Rafha(子孫に活躍馬続出の名繁殖)がもつMixed Marriage≒Sunset Gunのニアリークロス4×4にあり、だからこの父系はSharpen UpやMixed Marriageのクロスを重ねることで明らかに成功している(Kingman自体がSharpen UpとGone Westを通じるMixed Marriageのクロス)
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6d6c76eac59dfca226ad0ff359419cc5
Mixed Marriageはドゥラメンテのニックスでも有名ですが、競馬を続けていると、このようにどの馬でも走らせてくる重要な牝馬の血を探すのも楽しいですよね。
さらには、望田氏はこの欧州短距離・マイル血統に、Sadler’s Wellsのように同じ欧州のスタミナを加えてあげる重要性も加筆しています。
いずれにしても、Kingman産駒を走らせるには、Mixed Marriage≒Sunset Gunを刺激してあげてスピードを増強するのに加えて、母方に欧州のスタミナ血統を入れることが重要だと考えれます。
スターウェーブの血統解説
では、スターウェーブはどうか。
一見ダンシンブブレーヴの4×5が目に入りますし、それも重要ですが、やはりポイントはコスモポリタンクイーンが持っている以下の二つの血
- Sharpen Upを持っている
- Sadler’s Wellsを持っている
Kingman産駒の日本賞金トップ3のシュネルマイスター、ダノンジャスティス、エリザベスタワーを見ても、漏れなく、Sharpen Upを持っていますし、Sadler’s Wells≒Nureyevを持っています。
スターウェーブの二代母BarshibaからはアイルランドのインターナショナルS(G1)を制したArabian Queenから出ており、牝系としても優秀です。
まさに、名馬が出る血脈から名馬がでるように配合された馬です。
スターウェーブのコース適性
新馬戦を見る限り、サッと動ける力もありますし、抜け出してからの雄大なフットワークも圧巻です。
コースは不問の様に思われますが、京都のようなスピードを要求されるような馬場は唯一弱点かもしれません。
距離適性的には、1400m~1600mくらいでしょうし、同じKingman産駒のシュネルマイスターの少し距離適性が短いイメージでしょう。
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