ジャンタルマンタルの血統解説 強さの源泉を説明

血統解説

メイクデビュー京都1800m芝外回りを制したのはジャンタルマンタル。

勝ち時計1分47秒4は、京都芝1800mの2歳新馬戦で歴代最速となる好タイムで、ゴール前では抑えながら2着に2馬身半をつける圧勝でした。
レース中は終始好位のインを走り、4角を回った後ラスト1F付近で前をあっさりと捕え切りました。

この記事ではジャンタルマンタルの血統解説をした後に、コース適正・距離適性を解説します。

ジャンタルマンタルの血統解説

ジャンタルマンタルはPalace Malice×インディアマントゥアナ

父Palace Maliceは2013年ベルモントS、2014年メトロポリタンHの米GⅠ2勝を挙げました。
Palace Maliceはスピードが特徴であるCurlinの初年度産駒です。
母はインディアマントゥアナで、ダート11FのレッドカーペットH(G3)を制しています。
まさにジャンタルマンタルはアメリカの名馬の仔です。

Palace Maliceについては、半弟に今年の天皇賞(春)を制したジャスティンパレスがおり、日本にもなじみの深い血統です。

Palace Maliceの母パレスルーマーはDamascusの4×5なので、Palace Maliceのスタミナはここから来ていると思われます。
また、母インディアマントゥアナはA.P. Indy系のSecretariatの5×5で、この血が父Palace Maliceが伝えるスピードやスタミナに柔軟性を与えているということでしょう。

全体で見るとMr.Prospectorの4×5・7なので、
「Mr.Prospectorのスピードが中心にあり、父からスタミナ、母から大きいストライドを生み出す柔らかさを伝えられた」
というのがジャンタルマンタルの血統の総論でしょう。

ただ、Halo≒Drone≒Red Godのようなビュンと加速するような血統や、機動力が特徴のFair Trialのような血統が無いので、乗り方によっては大味な競馬になりそうですし、
欧州血統が少ないので、成長の余白があるかというと少し疑問点が残るところでしょう。

ジャンタルマンタルの距離適性・コース適正

上記にも書いていますが、母インディアマントゥアナはストライドの長さが特徴であるA.P. Indy系のSecretariatの5×5なので、東京や新潟等の比較的平坦で大箱なコースが理想だと思います。

また、父Palace MaliceがDamascusの5×6なので、スタミナも十分であり、距離適性としても1,800m以上というところでしょう。

今回のレースでもまだ余裕があったことを考えると、次走も期待できるでしょう。

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