【血統解説】ビザンチンドリーム  エピファネイアのニックス配合 ダービー候補か!?

血統解説

新馬戦 レース結果概要

1000m 62秒の前残りの展開を1頭だけ異次元な脚で差し切ったのですから、もうこれはクラシックの器といっても過言ではないでしょう。
2着~4着は全て1番手~3番手の馬であり、それを差し切ったうえで、まだ余力が感じられる走りでした。
ムルザバエフのコメントからも、次走への期待がうかがえます。

ビザンチンドリームの血統解説

ビザンチンドリームはエピファネイア×ジャボニカーラ
これまでも、エピファネイア産駒は
①サンデーサイレンスのクロスで柔らかさ・スピードを抽出しているか。そしてその柔らかさをどのように補完するか
②Kris.SやSeattle Slewのナスキロ柔らかい要素をどのように抽出するか
③もしくはKris.Sの父親であるRoberto要素をどのように抽出するか
がポイントだと書いてきていますが、ビザンチンドリームは①と②に美しい回答を持ってきた名馬かもしれません。

ビザンチンドリームの血統表

5代血統表を見ると、サンデーサイレンスの4×4で、Sadler‘s Wells≒Nureyevの4×4なので、一見して、スピード・柔らかさ(サンデーサイレンス)やスタミナ(Sadler’s Wells≒Nureyev)を受け継いでいるのはわかります。
それよりも、ポイントはFrancis.Sの6×6でしょう。Francis.Sの母Blue Eyed MomoはWar AdmiralとLa Troienneが入っており、強烈なパワーを受け継ぐ血統構成です。
また、Deputy Ministerが持つBimelechもLa Troienneが入っています。
(シンボリクリスエスとDeputy Ministerからサクセスブロッケンやマチカネニホンバレが出たことと同じ原理)

Francis.Sの血統表

エピファネイア産駒は母父or母母にマイラーを持ってきて、そこでパワーを補完するというのがよくあるパターンですが、母父・母母ともに中距離馬である当馬はWar AdmiralとLa Troienneをクロスさせることで、全体的にパワーを補完したと言えるでしょう。

フレンチデピュティの母Mitterandはナスキロ血脈を持っているので、まさにナスキロラトロ(Nasrullah+Princequillo+La Troienne)をクロスさせる成功パターンであり、エピファネイア産駒の②の要素も抽出しています。

母父がジャングルポケットなので、Hyperionを色濃く受け継いでいる一方で、5代母Ragtime GirlもHyperionを持っているので母ジャポニカーラ全体で見るとHyperionの濃度は高く、そのおかげで直線叩き合って粘れることもできそう。
また、4代母ラスティックベルの父がMr.Prospectorなので、Mr.Prospectorの母Gold DiggerがRobertoの母Bramaleaとニアリーなので、③の要素を満たしていて、小回りも対応できそうだし、、

と、こう見るとなかなか名配合で名馬なのではないかという考えがよぎるのですが、これは次走次第ということで。ただ、次走は文句なしにどの相手でも本命◎を打てるのではないかと思っています。

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