京成杯は中団につけたダノンデサイルが4コーナーあたりから前へ進出すると、最後はアーバンシックの強襲を抑え、1着でゴールしました。
現3歳世代のエピファネイア産駒は牝馬ではステレンボッシュやイフェイオンなどが出てきていますが、牡馬ではまだ有力どころが出てきていないので、ダノンデサイルがまずは牡馬の一番星となった形です。
ダノンデサイルのこれまでの成績は以下の通りで、スタートはあまり上手くなく、だが確実に差してくる馬。
新馬戦:東京でスタートが遅れ、最後方のレースから4着
未勝利戦:京都を二番手から抜け出し危なげなく勝利
京都2歳S:京都でスタートが遅れ、そこから上がり最速で差してくるが4着
今回は4番手・5番手でレースを進めたので、こういうレースができたら差し届かないということはない、ということを証明しました。
アーバンシックは直線追い上げましたが、ジュンゴールドをマークしていたため、最後間に合いませんでした。レース内容的にも悪くなく、賞金を加算できたので、悪くない結果でしょう。
ダノンデサイルの血統解説
ダノンデサイルはエピファネイア×トップデサイル
トップデサイルはBCジュヴェナイルフィリーズS(G1)とアルシバイアディーズS(G1)の2着の成績があるマイラーです。
エピファネイア産駒を考えるときに、
①サンデーサイレンスが4列目にくることをどのように生かすか
②Kris.SやSeattle Slewのナスキロ柔らかい要素をどのように抽出するか
③もしくはKris.Sの父親であるRoberto要素をどのように抽出するか
が重要です。
ダノンデサイルは母トップデサイルがA.P.Indy系のCongrats産駒で、ダノンデサイル全体としてはSeattle Slewの5×4。
また、母トップデサイルの母父Forestryの父はStrom Catなので、まさにナスキロ血脈(Nasrullah+Princequillo)を重ねた配合。
「②Kris.SやSeattle Slewのナスキロ柔らかい要素をどのように抽出するか」に注力したような配合で、Roberto4×5はありますが、どちらかというと、ナスキロの柔らかさが優位でしょう。
これまでのレースぶりを見ても、ナスキロ的な斬れでビュンと斬れないので、中山はどうかと思いましたが、ノリさんの騎乗でカバーしました。
ダノンデサイルのコース適性
母はマイラーですが、今回のレースを見ても2000mの距離は持ちそうですが、長距離までいくとどうかというのは未知数です。
コース適性としては、中山よりかは直線の長い東京や京都外回りがベストでしょう。
勝ちパターンとしては、
・ハイペースで前崩れになるところを後ろから差してくるパターン
・先行して早めにスパートをかける
という形で、ナスキロ的な柔らかさを出せる展開が良いでしょう。
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