サンライズジパングが若駒ステークスに出走予定なので、今までのレースの振り返りと血統解説をします。
(追記:若駒ステークスは1番人気に支持され、武豊Jを背に1着)
サンライズジパングのこれまでのレース成績
サンライズジパングの成績ですが、
新馬戦:東京芝1800m 戸崎J
常にダノンエアズロックを見る形で3番手外でレースを進めましたが、直線でダノンエアズロックに離され、4着。勝ったダノンエアズロックは次走のアイビーSも勝利。レースレベルは低くはなかった。
2戦目:阪神ダート1800m(未勝利戦) 武豊J
1番枠から4番手を走り、直線で中央に進出すると、上がり最速で2着の4馬身差をつける圧勝。
3戦目:門別ダート1800m(JBC2歳優駿)
逃げたフォーエバーヤングを徹底マークする形でレースを進めたが、直線で大きく離され2着。
勝ったフォーエバーヤングは次走川崎全日本2歳優駿でも勝利。
4戦目:東京ダート1600m(カトレアS)
4番人気におされ、最内後方でレースを進めるが、直線持ちだすスペースが無く、16頭中15着。
5戦目:中山2000m(ホープフルステークス)
5番手くらいでレースを進め、直線で外に出すと、最後はレガレイラとシンエンペラーの叩き合い。この2頭には負けたが、13番人気で3着の大健闘。
と見てみると、
レガレイラやダノンエアズロックのような芝の1線級やフォーエバーヤングのようなダートの1線級にはマークしても勝てないので、展開の助けが必要だが、そうでなければ素質は上位。
また、武豊TVでの武豊のコメントも踏まえると、芝ダート両方いけるが、ダートであれば内で砂ををかぶることは避けて、気持ちよく走らせる必要がある。
というのがこれまでのレースぶりの印象。
サンライズジパングの血統解説
キズナの成功パターンはStorm Catの配合をなぞることで、サンライズジパングはまさにそれにあてはまる配合。
サンライズジパングの母サイマーが持つロイヤルアカデミーⅡがStorm Catの配合とニアリーな関係です。
↑Storm Cat
↑ロイヤルアカデミーⅡ
そして、なんと言ってもポイントは母サイマーが持つCoup de Folieの4×3(Haloの5×4)で、これがサンライズジパングにサッと動ける素早さを与えている要因でしょう。
つまり、Storm Catが持つナスキロ(Nasrullah+Princequillo)的な柔らかさと、Haloが持つスピードが完備されているので、競争能力としての5角形で見るとかなり大きい5角形であることは確かでしょう。
ただ、それだけではG1を勝ち切るには足らず、G1を勝ち切る名馬になるには、もう少し振り切れる必要があり、そのあたりが「スーパーな善戦マン」になる所以でもあるのでしょう。(賞賛の意味で)
若駒ステークスにはレガレイラやダノンエアズロックのようなトップクラスの馬がいるかと言われると、ブエナオンダとストーンズの2頭で、この2頭に勝てるかといわれると、また善戦マンぶりを発揮するのではないかと思っています。
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